チーム運営の真髄は「好き」という感情から生まれるリーダーシップの力
- 経営実行支援 柴田義治
- 4月25日
- 読了時間: 3分
チームを動かすために必要なものは何でしょうか。目標管理や評価制度、マネジメント手法など、さまざまな方法論が存在します。しかし、リーダーシップの現場で本当に大切なのは、制度や技術ではなく「この人が好きだ」という純粋な感情から始まる信頼関係です。今回は、私自身の経験をもとに、チーム運営の根本にある「好き」という気持ちがどのようにリーダーシップの力になるのかを考えてみます。

チーム運営で最も難しいのは人間関係の構築
組織を任されたとき、最初に考えるのは目標設定や評価基準の整備かもしれません。確かにこれらは重要ですが、実際に現場で起こるトラブルの多くは、仕事の内容ではなく人間関係の問題から始まります。信頼不足やコミュニケーションの欠如が原因で、チームの雰囲気が悪くなり、結果として成果にも悪影響を及ぼします。
私自身、若い頃は自分中心の考え方で人と接していました。どう見られるか、どう評価されるか、勝つことばかりを意識し、力で押し通そうとしていたのです。その結果、孤立し、なぜ人に慕われないのか悩み続けました。
この経験から学んだのは、制度やルールよりも「人を好きになること」がチーム運営の土台になるということです。
「好き」という感情を伝えることの大切さ
ある時、社会人向けのセミナーで「もっと素直に『あなたのことが好きですよ』というサインを出していい」という言葉に出会いました。この言葉は私の心に強く響きました。
好意を持っていても見せない
認めていても伝えない
感謝していても言葉にしない
こうした態度は、相手に「自分は見られていない」と感じさせてしまいます。逆に、素直に「好きだ」「認めている」「感謝している」と伝えることで、人は初めて心を開きます。
リーダーとして、チームメンバーに対してこの感情を伝えることは、命令や指示よりも強い力を持ちます。人は「この人と一緒に頑張りたい」と思った時に、本当の意味で動き始めるのです。
チームづくりの原点は「この人が好きだ」という気持ち
チームをつくる時に私が最も大切にしていることは、メンバー一人ひとりに対して
「この人が好きだ」
「この人には可能性がある」
「この人と一緒にやりたい」
と本気で思えるかどうかです。
この感情がなければ、どんなに優れたマネジメント手法も形だけのものになってしまいます。逆に、メンバーを心から好きになり、その気持ちを伝え続けることで、チームは自然とまとまり、強い信頼関係が築かれます。
例えば、あるプロジェクトでメンバーの一人がミスをした時、私はまず「あなたの努力は認めている」と伝えました。その上で改善点を話し合うと、彼は前向きに受け止め、次第に自信を取り戻していきました。このように「好き」という感情は、メンバーの成長を支える土台にもなります。
リーダーシップの現場で求められるもの
リーダーシップとは命令や指示を出すことではありません。チームメンバーが「この人となら頑張りたい」と思える存在になることです。そのためには、まず自分がメンバーを好きになること、そしてその気持ちを素直に伝えることが必要です。
メンバーの良いところを見つける
可能性を信じて応援する
感謝の気持ちを言葉にする
これらはすぐに実践できることです。リーダーがこうした態度を示すことで、チーム全体の雰囲気が変わり、仕事の質も向上します。


